製品情報

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EC YGW16 半自動溶接ワイヤー

品番: ECYGW16M-06050 / ECYGW16M-08050

軟鋼及び高張力鋼用溶接ワイヤー

AWS/ASME-SFA A5.18: ER-70S-3

一般的な自動車鈑金で最も広範囲で使用される軟鋼系高張力ワイヤーで、流動性が良く延性に富んでいます。


商品については下記または、各販売店様にお問い合わせください

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  • 製品特徴
  • 注文番号

用途


  • 外板の突け合わせ及びプラグ溶接

 

980MPa超高張力鋼板と高張力鋼板含む2枚のパネルを接する場合の溶接条件


※トヨタ・プリウス 980MPa超高張力鋼板を含む2枚のパネルを接する場合の溶接条件

プラグ径: 10mm

溶接ワイヤー: JIS Z3312YGW16

ガス: MAG(混合ガス)

 

特徴


  • 高純度 / 高精製の軟鋼系 JIS Z3321 490MPa級高張力ワイヤーで流動性がよく、溶着金属は延性に富んでいます。
  • 低電流 / 混合ガス(Ar:80% CO2:20%)用。※CO2:100%用のワイヤーを混合ガスで使用すると欠陥の原因となります。
  • 低電流でアークが安定し鋼板への熱影響を抑え、スパッタも少なく薄板に最適。
  • 歪 / 溶け落ちを大幅に抑制。
  • 溶着金属が柔らかく、切削性に優れ後処理が容易。
  • 自動車メーカーのプラグ溶接時のワイヤーとしての対応品。

 

使用ガスについて


◆ CO2(二酸化炭素 Carbon dioxide)の問題理由

活性ガスのCO2は、溶接中6,000℃以上のアーク温度で通電されると、酸素と一酸化炭素にアークの先端で解離します。酸素はアークを強くして溶け込みを深くします。一酸化炭素は溶着金属中の炭素含有量を200%~300%の増加をさせ溶着金属は硬化します。固くなると強度が上がりますが衝撃に対しては脆くなります。特に超高張力鋼板は酸化金属や境界部がカーボンピックアップの為に強度が低下して適合しない為です。そしてアークの底でO2とCOの分子が再結合して、溶接スパッタを発生します。従って溶接性と靭性がなくなり薄板高張力鋼板の自動車ボディーには不向きと考えられます。

 

◆ Ar + CO2(アルゴン + 二酸化炭素混合 Argon + Carbon Dioxide Mixtures)を推奨理由

溶接中6,000℃以上のアーク温度の中で不活性ガスのArは化学変化せずにイオン電子量が発生し酸化を抑え、材質に応じてCO2を2%~30%の混合率により溶接部を適度により広くより深く浸透します。そして分離した炭素は硬化相層を作り、酸素はアークを安定させ、溶接部のアンダーカット傾向と溶融池はアルゴンより低い表面張力になり溶接ビード断面を平らにするために母材にぬれ性を発揮します。Arが70%以上を超えると微粒子のスプレー移行に導き、スパッタの発生が低減されます。従って溶接性と靭性が高くなり薄板高張力鋼板の自動車ボディーには適切と考えられます。

 

ECYGW16M-06050: EC-YGW16 0.6mm 5kg巻き

ECYGW16M-08050: EC-YGW16 0.8mm 5kg巻き